・山の霊気を吸い、峰から峰、谷を渡りながら自然の中で一体になれる感じを体験し、歩きます。
山は、高い所に昇っていく死者の霊魂が帰っていく場所と考えられていました。
山中他界観という、この考えが後に仏教と結びつき、山中浄土観へと発展していきました。
山は、神々の降臨の場として、山岳という信仰が広く各地に存在し、後に修験者たちが活動して回るようになりました。
神降臨の場としての山岳と言う観念は、修験道を形付ける多大なる要素のひとつとなって行きました。
仏教の真髄を極め、また仏の験霊力を身につけようと山岳に入る修行者は増えていったのでした。
とそう行は厳しく苦しいものでもあります。しかし、峰峯に入り、山や岩、滝、樹林動物など自然に宿る神霊を拝み、その霊力を身に得ることができます。
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